予防接種とは
当院では各種予防接種を行っております。
予防接種は、感染の予防・発病の予防・重症化の予防・感染症のまん延の予防などを目的としています。
接種の際も十分にご説明をさせていただきます。ご不安な事はどうぞお申し出くださいませ。
尚、肺炎球菌、インフルエンザ以外は予約制となっております。
電話のみの予約は行っておりません。一度ご来院し、予約金をお支払頂き予約完了となります。
また、16歳未満の予防接種は行っておりません。
定期接種と任意接種
定期接種
感染すると重症化したり、感染力が強く感染が広がるおそれがあるため、国の法律(予防接種法と結核予防法)で定められている感染症の予防接種です。
任意接種
接種は個人の判断にまかされている予防接種です。基本的には有料ですが、自治体によっては費用補助を行っていることがありますので、 各自治体にお問い合わせください。
注意事項
- 受診の前に、熱がなく、体調が良いことをご確認して下さい。熱があるなど、体調がすぐれない場合は接種できません。
- 事前に予診表に必要事項をご記入いただきます。
当院で行っている予防接種
麻疹・風疹混合
麻疹と風疹を同時に予防することができるワクチンで、麻疹(measles)のM、風疹(rubella)のRを取って、MRワクチンと呼ばれています。接種することによって、95%以上の人が麻疹と風疹のウイルスに対する免疫力をつけることができます。
*妊娠中の方は接種不可。接種後約2ヶ月間は避妊が必要です。
水ぼうそう・帯状疱疹
水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる感染症で、感染力が強く、5歳までに約80%の子どもがかかるといわれています。
成人が水痘にかかった場合は、小児に比べて重症で、合併症もおこしやすく、約14%に肺炎が生じます。ワクチン接種をしても、約6〜12%の人に罹患が認められます。しかしその場合、症状が軽く済みます。
*妊娠中の方は接種不可。接種後約2ヶ月間は避妊が必要です。
*要予約
おたふく
おたふく風邪は、麻疹ウイルスの仲間である「ムンプスウイルス」によって引き起こされる感染症で、感染力が強く、多くは幼児期から学童期に感染しますが、成人になってからもかかることがあります。
成人になってから感染すると、まれに男性では睾丸炎、女性では卵巣炎・乳腺炎になることがあります。
幼児期に予防接種又はおたふく風邪にかかったことがない方は予防接種をお勧めします。
*妊娠中の方は接種不可。接種後約2ヶ月間は避妊が必要です。
*要予約
破傷風
破傷風菌は世界中の土壌の至る所に存在し、日本でも毎年死亡者が報告されています。
破傷風ワクチンは3種混合ワクチン(ジフテリア・破傷風・百日咳)に含まれていますので、定期予防接種を12歳の時に受けていれば、20代前半までは免疫がありますが(約10年間の免疫持続のため)、30歳以上の方では免疫が消失していると思われます。
追加の予防接種を受けていない方は、予防接種を受けることをお勧めします。
*要予約
A型肝炎
A型肝炎ウイルス(HAV)によって引き起こされる感染症で、感染力が強く、症状によって入院を必要とする場合が多くみられます。
食べ物、飲み水から感染する可能性があるため、先進国を除く、すべての発展途上国へ渡航予定の方は接種をお薦めします。また、先進国へ渡航される場合でも、滞在地の衛生状態によっては感染する可能性があります。必要に応じて接種をご検討ください。
*要予約
B型肝炎
B型肝炎ウイルスによって引き起こされる感染症で、感染した患者の血液や体液と接触したり輸血を受けた場合に感染する可能性があります。
このため、医療従事者、外傷を負う確率の高い建築工事関係者、血液透析を受ける人に接種をお薦めします。また、医療関係者や同居家族にB型肝炎ウイルスを持っている人がいる場合も接種しておいた方が安全です。
*要予約
肺炎球菌
喉や鼻の中にいる細菌のによって引き起こされる感染症で、肺炎や中耳炎、気管支炎等の呼吸器感染症、副鼻腔炎、髄膜炎などを引き起こします。
高齢者では肺炎の原因の多くはこの肺炎球菌です。
また、体力が落ちて、免疫力が低下している時にも感染しやすくなります。
このため、65歳以上の方と免疫が低下している方には接種をお薦めします。
*要予約
インフルエンザ
インフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症で、空気、飛沫により感染します。
日本では、毎年通常、11月頃から流行が始まります。
インフルエンザの予防で現在もっとも有効な方法は、流行前に予防接種を受けることです。予防接種を受けることにより、インフルエンザにかかり難くなったり、かかったとしても重い症状になるのを防ぐことが期待できます。